自転車ライトは何ルーメン必要?1000ルーメンに変えたら超快適になった話
「自転車のライトなんて、多少暗くても仕方ない」
——筆者が抱えていた思い込みが、これでした。
この考えを改めるきっかけは、フロントライトを1000ルーメンのものに変えたこと。
それまでの「点いてはいるけど、よく見えない」ライトから乗り換えた瞬間、夜道の安心感が爆上がりしました。
それがAmazonのセールで2000円。
高輝度ライトっていまこんなに安いんですね。
明るさ(ルーメン)の選び方、電源方式の違い、そして明るいライトだからこそ気をつけたいことを、実体験を交えて正直に書いてみます。
1000ルーメンで、夜道が別世界になった
それまで使っていたのは、500から800ルーメン程度のライトでした。
少し先の路面のギャップも、暗がりから出てくる歩行者も、見えていたつもりですが街灯の無い道では少し不安がありました。
それでも「自転車なんてこんなものだ」と受け入れていたのですが。
考えが間違っていたと分かったのは、1000ルーメンに変えた時です。
前方の路面がくっきり照らされ、段差も路肩の障害物もはっきり見える。
車のヘッドライトがチャリに付いたような体感です。
見えるということが、これほど安心なのか、と。
身構えて走っていた暗い道が、ふつうに走れる道になりました。
明るさは、快適さであると同時に、安全そのものだったんです。
では、どれくらいの明るさを、どんなタイプで選べばいいのか。順に見ていきます。
大前提:ライトは「つけないと違反」
明るさの前に、外せない話を。
夜間の無灯火は道路交通法違反です。
第52条で夜間の灯火が義務づけられ、違反は5万円以下の罰金の対象になり得ます。
具体的な基準は都道府県ごとの規則で決まりますが、前照灯はおおむね「白色または淡黄色で、夜間、前方10メートルの障害物を確認できる明るさ」。
ここで見落とされがちなのが、前照灯は点滅だけでの走行が認められていないという点です。
点滅は「つけている」に含まれない扱いが一般的で、点滅を使いたいなら常時点灯のライトと併用します。
細かい規定は地域差があるので、自分の住む都道府県の規則を一度は確認しておくと安心です。
明るさ(ルーメン)は、走る道で選ぶ
パッケージに表示されている「ルーメン」は、光源そのものの明るさの単位です。
数字が大きいほど明るい。
ただ「明るければ明るいほどいい」という単純な話ではなく、走る道によって快適な明るさが異なります。
街灯が多く、店や建物で明るい道なら、500ルーメンもあれば十分です。
周囲がもともと明るいので、足元を補い、自分の存在を示す、くらいの役割で足ります。
通勤・通学で街中しか走らないなら、この位でも快適に走れます。
街灯のない、少ない暗い道を走るなら、話は別です。
ここは1000ルーメン以上あると、快適さも安全性も段違いになります。
筆者が体感したのがまさにこれで、自分の光だけが頼りの真っ暗な道では、明るさがそのまま安心に直結しました。
街灯はあっても煌々と光っている店舗が無いとか、寝静まった住宅街も光源の量が減って暗くなるので1000ルーメン以上あると心強い。
ちなみに法律上の最低ラインである「前方10メートルを確認できる明るさ」は、おおよそ300ルーメン程度からとも言われます。
ただしこれは「違反にならない最低限」であって、「快適に走れる明るさ」ではありません。
数字を絶対視せず、自分がよく走る道の暗さに合わせて、余裕を持って選びましょう。
電源方式は3つ。筆者は充電式をすすめる
明るさと並ぶもう一つの軸が、電源方式です。
大きく3種類あり、性格がはっきり違います。
充電式(内蔵バッテリー)
筆者の一番のおすすめです。
USBなどで充電するタイプで、明るいモデルの多くがこれ。
最大の強みは「電池切れの不意打ちがない」ことです。
多くの製品が残量を表示してくれたり、あと何時間持つかが分かったりする。
寝ている間に充電しておけば、翌日からまたしばらく使える。管理がとにかく楽です。
なぜここまで推すか。後で紹介する電池式で痛い目を見たからです。
電池式は「少し暗くなってきたかな」と思ってからも、なんだかんだしばらく使えてしまう。
それで油断していると、ある日いきなり点かなくなる。
夜道でコンビニに駆け込んで電池を買った経験が、筆者は何度かあります。
残量が見える充電式なら、この不意打ちが起きない。
そして地味な話ですが、電池って結構高いんですよね。
ランニングコストでも充電式に分があります。
電池式(乾電池)
乾電池で動くタイプ。
利点は、電池を入れ替えればその場で全開に戻ること。
予備さえ持っていれば出先で即復活できます。
弱点は前述の通り、残量が読みにくく交換時期が分かりづらいことと、電池代がかさむこと。
手軽ではありますが、管理のしやすさでは充電式に一歩譲ります。
ダイナモ(発電式)
前輪の回転で発電して点く、昔ながらのタイプ。
ママチャリの定番です。電池交換も充電も一切不要なのが最大の利点。
ただし停止中は点かない(信号待ちで消える)うえ、あまり明るくない。
近年はLED化や音の静かなタイプも増えましたが、あくまで低速域のママチャリ向けという印象。
暗い道をスポーツバイクで走るなら、明るい充電式を別に用意する方が快適です。
明るいライトほど、向きに気をつける
ここは、明るさを勧める以上、必ず書いておきます。
1000ルーメン級のライトは、向きを誤ると「凶器」になります。
水平や上向きに取り付けると、対向してくる歩行者・自転車・車を幻惑させてしまう。
車のハイビームを思い出せば分かる通り、まぶしさで視界を奪われるのは非常に危険です。自分の視界を確保したつもりが、他人の視界を奪ってしまっていたという事も。
だから明るいライトほど、やや下向きに、前方の路面を照らすよう角度を調整する。
これが鉄則というかマナーです。
街中の明るい場所では減光モードに落とす、対向者が来たら少し気を配る。
「明るいからこそ、扱いに気をつける」。
明るさは正義ですが、向きへの配慮とセットで、自分だけでなく全体の安全に繋がります。
忘れがちな後ろ側:リアライトと反射材
フロント中心に書いてきましたが、最後にもう一つ。
夜間は後ろ側の備えも必須です。
法律上、夜間は赤色または橙色の尾灯(リアライト)、または反射材を後方に備える必要があります。
反射材があれば尾灯は省略できますが、安全のためにはリアライトと反射材の併用をおすすめします。
理由は単純で、後方からの追突は致死率が高いから。
前をどれだけ明るくしても、後ろから気づいてもらえなければ守れません。
フロントの明るさにこだわったなら、後ろの視認性もセットで整える。
前後がそろって、ようやく夜道の安全が完成します。
夜道に灯を
明るいライトに変えて一番実感したのは、夜の帰り道そのものが変わったことでした。
身構えていた暗い道が、はっきり見える安心な道になる。
見えるだけで、走るのがこんなに楽になるのか、と。
バッテリーの性能も日進月歩で上がっているので、安くて明るい充電式ライトがかなり選べる時代になりました。
街中なら200ルーメンで十分って言われている時代もありましたが、高輝度なものも決してオーバースペックではないと筆者は考えます。
暗い帰り道を我慢している人こそ、一度ライトを見直してみてください。世界が変わります。

